認知症予防について 講演会

713日に森診療所の中村正嗣医師に「認知症予防について」の講演をして頂きました。65名の参加者があり、会議室は満員状態でした。

認知症は、高齢者の増加に比例して発症する病気のようです。発症率は、高齢者の810%だということです。波瀬地区の65歳以上の人口が約425名ですので、約40名位の方が認知症になるようです。

認知症には、大きく分けるとアルツハイマー型認知症と血管性認知症があるそうです。

アルツハイマー型認知症は、精神機能が低下した状態を言います。アルツハイマーを発症すると、記憶障害、物忘れ、時間の概念が分らなくなる、妄想・幻覚、徘徊、人格変化、最後には、植物状態となる・・・。この病気は、今のところ予防する薬はないそうですが、進行を抑える薬は、治療薬としてあるそうです。また、この病気になりやすい生活習慣とは、1位 低学歴 2位 喫煙、3位 運動不足 4位 うつ病 5位 高血圧 6位 肥満・糖尿病です。皆さん、心当りはありませんか。 

血管性認知症は、脳の機能障害で脳梗塞や動脈硬化が原因だそうです。これも、喫煙・飲酒・運動不足・高血圧などが引き起こすようです。アルコールは、日本酒なら1合、焼酎は、ぐい飲み1杯 ビールなら(500ml)1本、だそうです。これは、1日に飲む量で1回の量ではありません。そして、週3日は休肝日にするのがベストだそうですが、お酒好きの方には、ちょっと淋しいかもしれませんね・・・。

運動は、有酸素運動(社交ダンス・水泳・汗をかく程度のジョギングなど)130分以上、毎日続けるのがいいそうです。また読み書き計算の学習療法もあり、脳を使うのも効果があるようです。創意工夫して、同じ事、慣れた事を繰り返すのではなく、新しい事に挑戦することが大事だそうです。脳細胞は、大人になっても再生されるそうですので脳を鍛えることで認知症予防にもつながるようです。

講演の最後に中村先生は「認知症予防とは、特別な予防法ではなく普段の生活を健康的に送ることで予防することです。」と閉められました。